2010Le7Dimanch~エティエンヌ・エ・セバスチャン・リフォー~
2011年 01月 19日
若きロワールの革命児・・・そのアグレッシブルな意欲とは裏腹に
優しい瞳と物静かな雰囲気、たっぷり蓄えた口髭が印象的なセバスチャン。
ーとねずみ男(笑)
このサンセールの地でセバスチャンは2000年から
そして以前はクラッシックなワイン造りをしていた父親、エティエンヌも2004年から
完全ビオディナミに移行。
このシレックスの土壌を最大限に活かした葡萄造り。
この土地の特性を良く理解しているセバスチャンは、葡萄をあまり触らず自然に付けさせるのだそうです。決してさぼっているわけではありません。
ヴァンダンジュ・ヴェールトの様な事をあまりせずとも、
もともとほっておいても収量が少なくなるのです。
彼の畑は大括りで3つの区画に分かれています。
それぞれの土壌を熟知し、そのテロワールを見事に反映させています。
婚約者の彼女がリトアニア人との事で、その3区画をリトアニア語になぞらえています。
セバスチャンのワィンのキュベ名が耳慣れない言葉だったのは、その為だったんですね。
例えば「スケヴェルドラ」ー最初に見せてもらった区画。
リトアニア語で、火打石を擦った時に出る「火花」と言う意味。
「アクメニネ」-2番目に見せてもらった区画。
石からくる「鉄分」を意味します。
そして最後の急斜面の区画。
「オキシニス」-その名も「ゴールド」
正に黄金の丘・・・と言うか崖に近い!
ただ降りていくだけで、極寒にも関わらずひと汗かく程「ゼイゼイ」言う傾斜。
ここで行われる作業の大変さ、容易に想像出来ます。
そして・・・
セバスチャンの強い味方がここにも勿論!
9生産者の取りを飾るにふさわしい、素晴らしく美しい景色に囲まれた
セバスチャンの畑、
大好きな彼のワインを生み出すこの大地に立てて、やっぱり感動せずにはいれませんでした。
場所を醸造所へ移し、バレルテイスティング。
私達が数種テイスティングしていると、息子の事が気になってかお父さんのエティエンヌが
登場(笑)
写真が無くて残念!
新たにセバスチャンの名が加えられた醸造所の壁。
この後最後のお楽しみ 若きセバスチャンのマダムと一緒に、デジュネとワインテイスティング。
こじんまりとした、清潔感のある可愛らしいお家。
若くて美人のマダム。
お料理は、どれも素朴でシンプルな味付け。
ーなのに、お箸が(フォークが)止まらない美味しさ。
勿論、ワインも本気飲みでいただきました(笑)
セバスチャンのワインは素晴らしい。
でも、親子2代のワインを飲み比べると、
やはりエティエンヌのワインがあったからこそ、
「セバスチャン・リフォー」が誕生したんだと感じました。
自然派ワインを語るのは難しいです。
ただ、自分の言葉で理解していく事は出来る・・・。
今回訪問した9生産者それぞれのワイン造りの形。
その中に、「自然派ワインの宇宙」の縮図の様なものを垣間見ました。
自分なりの理解、今後も勉強し続けたいと思います。
結局1年かかってしまいましたが、
なんとか「2010年フランス記」
以上で完結致します!
長い間、くじけそうな時にコメント入れて応援して下さったり、
「見てるよ~」と声をかけて下さった希少な読者の皆様に
心より感謝致します。
Merci beaucoup!!!
# by matsukenshokudou | 2011-01-19 15:23 | 2010 france