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Le 5 Vendredi ~ギベルトーを訪ねて~

  -明けてロワール2日目。
みごとな曇天!(笑)。因みにお伝えしておきますが、この度のフランス滞在中
太陽を見たのは、記憶が正しければほんの2、3度。
後は素晴らしく見事な曇天&雨でした。雨男・・・いますよ絶対(笑)


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ーとは言え、霧雨にそぼるロワール河もいいもんです。


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昨夜とは違う顔で迎えてくれるソミュール城に、朝のご挨拶をしつつ、
ギベルトーの待つ小さな町 サン・ジャン・デイヴへいざ!


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現当主ロマンで8代目と言う、代々ワイン造りを続けてきた由緒あるドメーヌ。
正に、ロワールの貴公子 と言う言葉がピッタリと当てはまる風貌のロマン。

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お父さんがイタリア人との事で、確かにその暑い太陽を感じさせる顔立ち。それでいて
どことなく貴族的な上品さを漂わせる好青年でした。

クロ・ルジャールのナディ・フーコ氏とは親交深く、ドメーヌでの修行経験もあるとか。
その貴重な経験を元に、2003年からのビオロジックを経て現在はビオディナミへ移行中との事。

印象に残ったのは、今まで自分自身がビオディナミに抱いていた印象を払拭させる、
彼のワインのクリアーさ、そして「自然派であるが正統派」この、一見ま逆な言葉を
見事にそのワインの造りで証明している!
まさに「ソミュールの自然派貴公子」 -勝手に命名させて頂きました。

シュナンブランからの白。
長期熟成に耐える、樽、土壌の味わいをきちっと瓶の中に込めています。
ロワールの地で最も白に適していると言われる区画のブレゼや、同じくギベルトーの
グランクリュのクロ・デ・カルネは、遡る事18C頃から修行僧が葡萄を植えていたそうです。
新樽を100%効かせてるので、樽香はきつめですが、その奥にしっかりと果実味を感じる
今後の熟成が楽しみな希少なキュベです。

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その他、白の新しいキュベ、ソミュールブランは数年のシュナンをブレンドしての醸造なのですが、
綺麗な酸を残す為にマロラクティックをせず、タンク発酵。
その味わいには初々しいフルーツ感や果実味、シトロン系統の綺麗な酸があり、
個人的に、リーズナブル路線で最も気に入りました(笑)

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カベルネフランからの赤。
ロワールのフラン特有の「青臭い」イメージとは程遠い
きめの細かいタンニンと果実味のバランスの良さが印象的でした。
'96にお祖父さんから受け継いだモノポールのアルボワーズは、バックの'02など試飲しましたが、
その50年の樹齢からくる濃い、それでいて繊細なタンニンは秀逸でした。
勿論、青臭さ、全く感じませんでした。

同じくソミュールルージュもやっぱり良かったです!
来年2月に出荷予定の'09は発酵中でした。
'08は、アフターの余韻に樽やビオディナミ特有のミネラル、果実味がうわ~っと
押し寄せてくる凄さ。
かと思いきや'07はタンニンは軽く、スパイシーさを感じる味わい。
ヴィンテージでの葡萄の個性を、最大限に引き出し決して自分味にしてしまわない・・・
そのスタイルが、正に「ギベルトー味」。なのではないでしょうか

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お城の地下の様なセラーでの試飲を終え、いよいよ畑見学です。

綺麗に手入れされた畑。
整然と並ぶ葡萄樹は、不思議と「敬礼!」とでも言われて背筋を伸ばしているように感じます。
恐らく、ロマンの物腰、人柄の上品さがそう感じさせるのでしょう。
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畑では、ちょうど選定作業が・・・
ーて、従業員さん3人もいましたけど。

そして、手には電動の剪定鋏。
フジマルさん曰く、「ずるい」だそうな(笑)

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やっぱりブルジョワですよね。
畑にも、きっちり人を配し、何ともクラッシックなイメージ。
それでいてビオディナミ。
今後の彼のワインが楽しみなのは言うまでもありません。

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本当に真面目な性格のロマン。
午後のアポが、ジャンピエール・ロビノだと知り、
「彼を待たせちゃ悪いから!早く出たほうがいいよ!」
ーと、半ば追い出される形でギベルトーを後にしました(笑)

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ギベルトーの訪問は、今回のドメーヌ巡りに於いて、多大な収穫でした。
また、何年か後に必ず来たい・・・
そんな思いを胸に、午後からの訪問先「ロワールのエンターティナー」Jpロビノ宅へいざ!



                       つづく・・・

by matsukenshokudou | 2010-05-22 15:23 | 2010 france  

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